18歳になると変わること

契約、マルチ、連帯保証について知ろう

人にはふさわしき贈り物を

 Let Each Man Be Paid in Full

刑事コロンボ旧シリーズの最終話「策謀の結末」に登場するウイスキーのラベルに書いてある言葉。1日の労働を終え、このウイスキーを口にするときには、誰もがそれぞれの至福を味わってほしいという思いが伝わってくる。これがフィクションとはもったいない。
そしてこの英文が見事な日本語に翻訳されている。
「人にはふさわしき贈り物を」

ドラマの中で詩人でもある中年の革命家は、若き同志には「すてきな贈り物は届いているかい」と陽気に語りかけ、裏切り者には「これがお前にふさわしい贈り物だ」とその死体に向けてウイスキーの瓶を足で転がす。

世の中には人の力ではどうにもならない運命や偶然、宿命や因果といったものがあり、オリジナルの英文も簡単な単語だけでそれを十分に表している。ただこの言葉を口にする犯人が詩人であることを考えると、日本語訳の方がグッと輝いてくる。

「人にはふさわしき贈り物を」
法律には書いてないが、これが世の中の最も基本的なルールだと思う。