18歳になると変わること

契約、マルチ、連帯保証について知ろう

8)マルチ商法

ネットワークビジネスともいいます。

18歳(成人)になった人が特に狙われやすい悪質商法です。
親のことを気にすることなくあなたと契約をし、ローンやクレジットを利用してお金を払わせることができるからです。

マルチ商法がやっかいなのは、他の悪質商法と違い、知らない人ではなく、知っている人が近づいてくることです。
学校やバイト先の先輩、現在や昔の同級生など、知っている人が相手なので、近づいてくる時点でシャットアウトするのが難しいのです。

誘われて、会って、話を聞くまでマルチ(悪質商法)だとわかりません。
まずはざっくりとマルチ商法について知っておきましょう。

[メモ]
 SNSマッチングアプリなどで知り合った相手を「知っている人」とは言いません。本当の名前も顔も年齢も何もわからないからです。
ネットで知り合った相手は、悪質業者や詐欺師本人の可能性があります。何かを買う話や何かに投資する話が出たら、絶対に返事をしないでください。

 

7)仕事だからと信用しない

内職商法やモニター商法などの被害にあいます。

彼らは本当の目的をかくして誘ってきます。
「ご自宅でできる簡単なお仕事です」はワナです。
「モニターの仕事をしてみませんか」もワナです。

信用して連絡すると、仕事のために必要だとして高額な商品などを買わされます。

仕事をする前に多額のお金を払わされるのが内職商法やモニター商法の特徴です。そしてもちろん何やかんや文句をつけられて、約束した報酬やモニター料は払ってもらえません。

あなたから多額のお金を巻き上げる、それが彼らの目的なのです。

求人案内を見た段階で、その会社の実態や評判などをよく調べ、悪質業者かどうかを事前に見極めることが大切です。

 

6)知らない人についていかない

キャッチセールスや催眠商法などの被害にあいます。
犯罪に巻き込まれるおそれもあります。

彼らは本当の目的をかくして近づいてきます。
「アンケートに協力してください」はワナです。
「モニターになってくれませんか」もワナです。

無料で配っている商品は会場に誘い込むためのオトリです。
無料で試せるサービスはお店に連れ込むためのオトリです。

歩いているときに知らない人から声をかけられても立ち止まってはいけません。

座っているときに知らない人から話しかけられたら、黙ってすぐにその場から離れましょう。

[メモ]
新型コロナの影響でマスクをすることや他人との接触を避けることが当たり前となった今、ここに書いたことは「・・」かもしれませんが、悪質商法の例として知っておいてください。

 

5)知らない人に会いにいかない

アポイントメントセールスデート商法などの被害にあいます。
犯罪に巻き込まれるおそれもあります。

彼らは本当の目的をかくして誘ってきます。
「あなたが当選されました!」はワナです。
「格安で買えるチャンスです!」もワナです。

知らない電話は無視、知らないメールはすぐ削除してください。ハガキならその場でやぶり捨てましょう。

趣味の SNS などを通じて誘い出そうとするケースもあります。
ネット上では何でも言えますし、何にでも成りすますことができます。
ネットで知り合った相手の情報や相手との会話を信用してはいけません。

 

4)知らない人を家に入れない

点検商法や押し買いなどの被害にあいます。

彼らは本当の目的をかくして訪問してきます。
「無料で点検します」はワナです。
「不用品を買い取ります」もワナです。

インターホンのモニターを見て知らない人だとわかったら、応答する必要もありません。無視してください。

インターホンがない場合は家の中からこっそり確認し、知らない人なら無視してください。

 

3)知らないメールは開かない

ウイルス感染や架空請求などの被害にあいます。

知らないメールは開かずにすぐ削除しましょう。
身に覚えのない請求は無視して削除しましょう。

相手は無差別にメールを送りつけているだけです。
あなたのことを知っているわけではありません。
だから絶対に返信や問い合わせをしてはいけません。
あなたの情報が相手に伝わり悪用されるだけです。

機械のように「無視して削除」を繰り返してください。

 

2)知らない電話には出ない

悪質な電話セールスや特殊詐欺などの被害にあいます。

非通知や知らない番号からの電話には出ないでください。
知らない番号に出ないことは失礼でも何でもありません。

特殊詐欺の被害にあった方は、みなさん電話に出てしまっています。
電話には出なければいけないという習慣や考え方を変えてください。
詐欺師に話をする機会を与えては絶対にいけません。

電話の機能を大いに活用しましょう。
「ナンバーディスプレイ」で相手の電話番号を表示させましょう。
「非通知ガード」で番号をかくしてかけてくる相手を拒否しましょう。
「留守電」を必ずセットしておきましょう。
大切な用事なら相手も留守電にメッセージを残すはずです。
留守電に残さない相手は、ほぼセールスか詐欺です。

気になる番号はネットで電話番号検索をしてみましょう。
他の人の口コミが参考になるはずです。

[メモ]
スマホが当たり前の時代ですので、固定電話を使う機会は少ないと思いますが、悪質商法の例として知っておいてください。
また、すべての電話に出てしまうおじいさんやおばあさんがまわりにいたら、悪質な電話セールスや特殊詐欺などの被害にあわないよう助けてあげてください。