18歳になると変わること

契約、マルチ、連帯保証について知ろう

12)SNS などで近づいてくるマルチ

マルチ商法の勧誘に、SNSマッチングアプリなどが悪用されるケースが増えています。

大学に関するタグや書き込みなどから、あなたが18歳以上の成人であることを見抜いて近づいてくるのです。

知らない人から SNS を通じて「商品を PR してくれませんか」「商品を宣伝してお金を稼ぎませんか」などと連絡がきたら、それは間違いなくマルチの勧誘です。絶対に相手をしないでください。

マッチングアプリですぐに会おうとする場合もマルチの可能性があります。
会うのをせかすようならマルチの勧誘やデート商法などを強く疑ってください。
相手のペースにのせられて急いで会うのは絶対に NG です。

 

11)どの時点で帰るか

あなたを誘ってきた若い人たちの中に勧誘のプロがいるとは考えられません。彼らの役割はあくまでも勧誘のプロにあなたを紹介することです。

同級生や少し上の先輩と2人だけで話しているときにマルチの話になったら、その時点できっぱり断って帰りましょう。

さて、本当に話したいことはここからです。
どの時点で帰れば勧誘のプロに会わずに済むか、つまりマルチの被害にあわずに済むかということです。彼らの領域に入り、彼らに話をさせたらおしまいです。
どの時点で帰るか、具体的な場面と動きをイメージしておきましょう。

◆マンションやビルに入ろうとしたら
中に入ろうとした時点で帰りましょう。
マンションの一室やビルの会議室などで勧誘のプロが待っています。

セミナーや説明会の会場に来たら
会場らしい場所が見えた時点で帰りましょう。
勧誘のプロたちが大勢で待っています。

◆レストランや喫茶店に入ったら
知らない人が待っていたら、座らずに帰りましょう。

4人テーブルの奥の席はキケンです。
相手に囲まれたら帰れなくなるからです。奥の席をすすめられても、必ず通路側に座ってください。いつでも帰れる位置にいることが大切です。

知らない人が後から来たら、あいさつをするふりをして立ち上がりそのまま帰りましょう。

勧誘のプロに話をさせたら契約するまで帰してくれません。
相手に話をさせない、被害にあわないためにはそれしかないのです。

 

10)どのように誘われるか

相手は本当の目的をかくして、「久しぶりに会おう」とか「いい話がある」などと言って誘ってくるはずです。

ないとは思いますが、もし誘われた時点で次のような話が出たら、それは間違いなくマルチか詐欺です。きっぱり断ってシャットアウトしてください。

「楽に稼げる方法があるんだけど」
「絶対もうかる話があるんだけど」

「投資のセミナーに参加しようよ」
「金持ちになれるセミナーがあるんだ」

「どうしても会わせたい人がいる」
「めちゃくちゃ稼いでいる人がいるからぜひ紹介したい」

 

9)マルチ商法とは

マルチ商法とは、何も知らない学生などをあやしいもうけ話に誘い込み、まずは多額のお金を払わせ、次に知り合いを紹介すればお金がもらえるとけしかけて、友人や知人、後輩などを勧誘させるものです。

紹介料を目当てに、誘われた人が次は誘う側になって組織(ネットワーク)を広げていくのがマルチ商法の特徴です。

あやしいもうけ話には、買って売れば確実にもうかる商品の話や投資すれば絶対にもうかる海外事業の話、参加すれば誰でも金持ちになれるセミナーの話などがあります。

商品の場合は健康食品や化粧品など実際の価格や効果がわからないものが多く、売れ残るリスクが非常に高いです。

投資の場合は投資先の会社や事業の実態が不明で、本当に投資しているのかどうかもわかりません。

セミナーの場合は支払った金額に見合うような知識や情報は教えてもらえず、会員を増やすための方法や勧誘のしかたが話の中心になります。

ピラミッド型の組織の上位にいる者だけが下から吸い上げたお金でリッチになれる仕組みになっており、人の数に限りがある以上、いずれ必ず破綻することになります。

あなたが誘われるころには、借金やクレジットの支払いだけが残ることになりますので、絶対にマルチに手を出してはいけません。

[メモ]
「お金がない」は通用しません。
あなたにお金がないことは相手もわかっていますので、必ず借金かクレジットをすすめてきます。消費者金融や学生ローンなどでお金を借りて払うか、クレジットカードや個別クレジットを利用して払わされることになります。

 

8)マルチ商法

ネットワークビジネスともいいます。

18歳(成人)になった人が特に狙われやすい悪質商法です。
親のことを気にすることなくあなたと契約をし、ローンやクレジットを利用してお金を払わせることができるからです。

マルチ商法がやっかいなのは、他の悪質商法と違い、知らない人ではなく、知っている人が近づいてくることです。
学校やバイト先の先輩、現在や昔の同級生など、知っている人が相手なので、近づいてくる時点でシャットアウトするのが難しいのです。

誘われて、会って、話を聞くまでマルチ(悪質商法)だとわかりません。
まずはざっくりとマルチ商法について知っておきましょう。

[メモ]
 SNSマッチングアプリなどで知り合った相手を「知っている人」とは言いません。本当の名前も顔も年齢も何もわからないからです。
ネットで知り合った相手は、悪質業者や詐欺師本人の可能性があります。何かを買う話や何かに投資する話が出たら、絶対に返事をしないでください。

 

7)仕事だからと信用しない

内職商法やモニター商法などの被害にあいます。

彼らは本当の目的をかくして誘ってきます。
「ご自宅でできる簡単なお仕事です」はワナです。
「モニターの仕事をしてみませんか」もワナです。

信用して連絡すると、仕事のために必要だとして高額な商品などを買わされます。

仕事をする前に多額のお金を払わされるのが内職商法やモニター商法の特徴です。そしてもちろん何やかんや文句をつけられて、約束した報酬やモニター料は払ってもらえません。

あなたから多額のお金を巻き上げる、それが彼らの目的なのです。

求人案内を見た段階で、その会社の実態や評判などをよく調べ、悪質業者かどうかを事前に見極めることが大切です。

 

6)知らない人についていかない

キャッチセールスや催眠商法などの被害にあいます。
犯罪に巻き込まれるおそれもあります。

彼らは本当の目的をかくして近づいてきます。
「アンケートに協力してください」はワナです。
「モニターになってくれませんか」もワナです。

無料で配っている商品は会場に誘い込むためのオトリです。
無料で試せるサービスはお店に連れ込むためのオトリです。

歩いているときに知らない人から声をかけられても立ち止まってはいけません。

座っているときに知らない人から話しかけられたら、黙ってすぐにその場から離れましょう。

[メモ]
新型コロナの影響でマスクをすることや他人との接触を避けることが当たり前となった今、ここに書いたことは「・・」かもしれませんが、悪質商法の例として知っておいてください。